2012年3月1日木曜日

岩井悠至君の写真

山形県写真展で最高賞の県知事賞に輝いた岩井悠至の写真を拝見してきました。新聞の紹介によると、蔵王の山並みがよく見える自宅ベランダから撮った写真だそうですが、その蔵王連峰の上空で展開された自然現象、虹と落雷の一瞬を見事にとらえた作品でした。

撮影したのは昨年夏の夕暮れ時。手前に上山の街並みが写り、奥に三宝荒神、地蔵、熊野、馬ノ背、刈田といった蔵王の山並みが連なる。ここまではよく目にする懐かしい光景ですが、その上空の自然現象が凄い。

茜色が広がる夕空に、赤い虹が美しい放物線を描くいっぽうで幾筋かの稲光が上空いっぱいに走る。その一つが何処かへ落ちたのでしょうか。白く太い線となって光っておりました。蔵王の上空で展開された「虹と稲光と落雷の一瞬」。地を引き裂き、思わず身震いしたくなるような様子が鮮明に写っておりました。

岩井君の作品は2月26日(日)の山形新聞に掲載され、岩井君自身も同じ日の「この人」という欄で紹介されていました。写真展は3月20日(火)まで山形美術館で開かれているそうです。

10日ほど前にナナ・ビーンズでSIZUさんの「つるし飾り」も拝見しました。
旧家に伝わる豪華な段飾りよりも、庶民手作りの「つるし飾り」に温もりを感じながら、ひと足早い春を満喫してきました。

1 件のコメント:

ジロー さんのコメント...

実際には見ていない写真展ですが、ogaさんの文章力のお陰で、奇跡に近いシャッターチャンスがもたらしたずっしりと壮大な写真が想像されます。

また、sizuさんの「つるし飾り」おもわず「つるし柿」と読んでしまいましたが、私も地元の公民館で、拝見しました。作り手の気持ちが伝わってきますね。
どちらもさらに感性に磨きをかける時間を持ててる様で、羨ましくもあり、またすばらしい事ですね。