2009年4月1日水曜日

蟹仙洞

 昨日(3月31日)は高校時代の同期生と一緒に矢来の蟹仙洞に行ってきました。高校の同期会で年3回発行している会報の「会員歴訪」というコーナーに長谷川厚三君の実家を紹介することになり、その取材でおじゃましたものです。
 
 蟹仙洞は厚三君のお祖父さんが創設し、堆朱・堆黒など中国の漆工芸品や日本刀のコレクションで知られる美術博物館。上山を代表する文化スポットの一つですが、これまで入ったことがありませんでした。このたびは厚三君のお兄さんからいろいろと話を聞かせていただきました。
 
 堆朱(ついしゅ)とか堆黒(ついこく)、堆黄(ついおう)と呼ばれる漆工芸は、何度も何度も塗り重ねられた漆の層に彫刻を施したものだそうです。中国で発達し、蟹仙洞には明・清時代の作品が多数展示、公開されていました。国指定の重要文化財もあり、作品の質量は国内最高とも言われているそうです。
 
 ただ、このたびは会報に掲載するための駈け足取材。じっくり鑑賞する時間がありませんでした。改めて足を運び、ゆっくり見学しなければ-と思っています。
 
 その蟹仙洞の前を南北に走る道路は昔、中学校の体育館近くまで延びる細い道だったと記憶しています。

 朝、登校する際は宮川沿いの通学路(?)を通っていましたが、夕方、部活を終えて帰るときはこの細い道を通っておりました。途中、薄暗がりにまぎれて畑から失敬した大根やニンジン、サツマイモなどを、脇を流れる堰の水で洗い、かぶりついて空腹をまぎらわしたのは野球部だけだったのでしょうか。そんな50数年前を思い出したひと時でもありました。

1 件のコメント:

山形旅行 - 観光、温泉、名所、宿泊 さんのコメント...

リンク紹介どうもです。山形旅行ブログの旅人です^^
蟹仙洞は、案外地元の方は訪れないのだそうです・・・。
訪れた方々の日記帳を眺めてみたけど、やはり県外者からのコメントがほとんどでした。

経営困難な状況とのことで、美術品の価値というのは中々一般者には分からないものですね。

ああ言ったタンス系は、日本より隣の国の中国なんかに需要があったりするのだろうか。
やっぱり値段にすると、べらぼうに高い代物なのでしょうな。

古い写真なんかは、当時の面影が伺えて微笑ましい光景でしたね^^ お金では決して買えない価値があるものだ。
冬季期間も過ぎたし、そろそろオープンしたかな。