2008年5月2日金曜日

花見満喫

 山形市嶋地区に映画館がオープンした。全国に先駆けて、藤沢周平原作「山桜」が上映されたのでオープン翌日に観て来た。
 武家の若妻「うの」は、満開の山桜に魅せられ、一枝手折ろうとするが届かない。そこに通りかかった剣豪の武士「手塚」が取ってくれる。

 別れ際、手塚は問う。「今は幸せでござるの」。うのは困惑しながらあいまいに頷く。
 
 この出会いが後のうのの運命を決めることになる。
 1年後かあるいは数年後か、婚家を出たうのは、まためぐって来た満開の桜の時期に、牢に入っている手塚を待つ生活に心の安住を見出す。
 手塚が牢から出られるきざしも仄見える。

 背景の白い山(月山と思われる)と満開の山桜、田園風景、清冽な湧き水、武家の妻らしい凛とした美しさ等、劇的な出来事はあるのだけれど静かに展開する画面に、心が洗われるようでした。

 またそれより前に、東根市神町にある「自衛隊第6師団」の公開行進及び演習を見たが、折から、桜並木及びたくさんある桜が満開で、桜の下で家族が花見をしていた。まさに桜花爛漫であった。

 その後、山形東濤会(高校の同級会)の花見が山辺町「玉虫湖畔荘」であった。山形市西部の山の中腹にあり、山形市街が一望に展望できる。oga氏ともども参加した。昔校舎であったという建物の懐かしい格子状のガラス窓に映る桜を見ながら歓談、酔談に花を咲かせた。まことに今年は花見を堪能した春であった。

春ごとの花に心を慰めて 六十路あまりの年を経にける
                                  西行

鈴木 展夫
E-mail : nre51313@nifty.com

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