2008年11月2日日曜日

アブセント・マインド

 皆様、アブセント・マインドという英語をご存知ですか。「ぼんやりした状況」という意味らしいのですが、私は、良くこのアブセント・マインドの状況に陥る事があります。

 先週月曜日の早朝、ジローの散歩の時、ここら辺では高価な犬として評判の「ダルメシアン」に出くわしました。ジローはこの犬がとても嫌いで(自分との格差を自覚しているのでしょう)、いつもの如く「ウーッ」と近づこうとしました。相手のダルメシアンは貫禄があり、悠然と通り過ぎ、完全に無視されました。

 「情け無いなあ~ジローは・・・」とぼんやりと考えた途端、私の足がもつれ、前に転倒してしまいました。「イタッ」と感じた瞬間、ジローを思い切り殴っていました。でも、ジローは悪くはないのです。瞬間的な私のアブセント・マインドが災いして転倒したのです。暫らくは起つことが出来ず、「これは骨折だッ」と思いながらも、必死の思いで、散歩を切上げ自宅に戻りました。後は、起つ事が出来ず、やっとの思いで受話器を取り、夫に泣きながら電話をする始末。通勤途上にいた夫はすぐに戻り、病院に連れて行ってもらったところ、幸いにも骨折は無く、打撲でした。2日間は歩く事が出来ず、3箇月前の再現という始末。でも、大分回復しました。

 夫とジローには大変申し訳なく、「三度目はなしにするから」と約束しました。

 今から45年ほど前、東京に就職してすぐ郷里の両親に手紙を書いたのですが、公衆電話の中に忘れてしまい、結局大分後に両親のもとに着いた時、父に「アブセント・マインドだからだ」と注意されました。それ以来、「アブセント・マインド」は時々顏を出し、色々な形で失敗を繰返しました。

 例えば、「アブセント・マインド」の状態で、我が家を通り過ぎてしまった事など日常茶飯事。忘れ物はしょっちゅう。赤信号にも拘らず、発進した事が二度。銀行で現金を引き出したまま、その現金とカードを忘れた事。でも、この現金とカードは善意の方が警察に届けてくれました。お料理中に調味料を間違える事などめずらしくはないのです。本当に枚挙にいとまがない程です。

 でも、子供に対しては不思議に「アブセント・マインド」が無かったのです。「アブセント・マインド」に成り得ない程大切だったのでしょう。

 言い換えれば、集中力に欠けるのですね。
 そんなこんなで、今度は命でも奪われたら大変です。これを教訓にもっとしっかりせねば、と思っているところです。

2 件のコメント:

oga さんのコメント...

ボンヤリというより、意識の切り換えが速いために、先のことに気持ちを集中しているのではないですか。それにしても、車の運転中は気を付けたいものですね。

ジロー さんのコメント...

 本当に車の運転は気をつけねばならないと思います。
 意識の切り換えは遅いのです。ただ、何かをやる時は、「~ながら」即ち関係のない事を考えながら・・です。悪い癖です。