2008年3月5日水曜日

雛飾り

 今、山形県内では各地の旧家や歴史資料館で雛人形の公開展示が盛んに行われています。上山でも上山城や武家屋敷で公開されているようです。ひな祭りの翌日、高校時代の同期生が所蔵する雛人形を見せてもらいました。
 山形市北西部の旧家。本人は11代目に当たるそうです。一般公開はしていませんが、「山形の歴史と文化」という本で取り上げられたお雛様で、古今雛の御殿飾りでした。
 最上段に京都御所の紫宸殿を模した御殿を配し、その中に内裏雛が飾ってありました。御殿飾りを見るのは初めてなので、ついつい顔を近づけてのぞき込んでしまいました。
 御殿の造りが精巧で、組み立てるのに一日掛かりということでした。片折戸の内で琴をひく女人の添え雛も初めて見るものでした。
 博識な同期生の一人によると「黒田節や平家物語に出てくる想夫恋の場面だろう」ということでした。
帰宅してから平家物語をめくってみると、巻第6の小督というところに「峰の嵐か松風か、訪ぬる人の琴の音か、爪音頻き想夫恋」という黒田節の歌詞にあるような話が出ていました。
 ただ聞いただけではすぐ忘れてしまうので、改めて調べたり、確かめるのを楽しみの一つにしています。
 今回は高校の同期生5人と共に訪れたものです。この同期会では昨年から年3回ほど同期会だよりを発行しています。その中に「おじゃまします」というタイトルで会員の自宅や実家を訪ね、趣味とかライフスタイル、所蔵品などを紹介するコーナーがあります。次の同期会だよりでこの雛人形を紹介することになっております。

1 件のコメント:

ジロー さんのコメント...

「山形の歴史と文化」をキーにして「山形への旅」に辿り着きました。リンクをいたしましたが、「古今雛」について余り詳しくは閲覧する事ができませんでした。ここは是非、「同窓会だより」でご紹介頂きたいものです。
 我が家も娘の為に、お雛様を飾りました。
 旧い迷信(?)に惑わされず、未だ片づけが出来ていませんが、娘曰く「早く片付けてよ」とのたまうので、「自分で片付けたら・・・」と言い返しました。
 結婚だけを夢見る様な娘には育てていないつもりですが・・・。