2010年8月3日火曜日

合歓の花とヤマユリ

7月31日(土)と8月1日(日)の両日、
マイクロバスで鶴岡に遠征してきました。

鶴岡市長杯還暦野球大会という
60歳以上の野球大会に出場するためです。

野球の成績は、山形・秋田両県から参加した
8チームのうち第2位でしたが、
それ以上に車窓から見た合歓の花と
ヤマユリの花が印象的でした。

合歓の花は山形から鶴岡に抜ける
高速道路沿いのあちこちに咲いていました。

特に鶴岡インターチェンジ周辺は
鮮やかな薄紅色の合歓の花で彩られていました。

この合歓の花から柄にもなく、
象潟、西施(中国の美人女性)といった
地名や人名が断片的に想い浮かび、
うろ覚えの芭蕉の句(象潟や 雨に西施が ねぶの花)を
思い出そうとしたほどです。

結局は思い出せませんでしたが、合歓の花が咲く頃の
庄内・象潟路は芭蕉「奥の細道」の世界。

時を越え、その一部を体感したつもりで一
人、満足感に浸ったものです。

山ユリは山間部を走る月山道路沿いの
斜面に咲いていたものです。

普段は往きも帰りも先を急ぐ区間。
沿道の斜面まで目に入ることはありません。

ただ、31日・日曜日の午後は
海水浴帰りの車で渋滞し、
ノロノロ運転が続いていました。

車の速度が落ちた分だけ、
車窓の景観を楽しむことができ、
道路沿いの斜面に咲き誇るヤマユリの花が
目に入ったのです。

普段はほとんど見過ごしていただけに、
一面の群生地では車内から「オー」と
感嘆の声があがったほどでした。

そのヤマユリを見ているうちに、
カサブランカの花や映画「カサブランカ」が想い浮かび、
ハンフリー・ボガードの「君の瞳に乾杯」
という台詞を思い出したりもしました。

暑い日の庄内遠征でしたが、
満足度の高い二日間でした。

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