イレーヌさんは、一生の間、一度も、悪口も、意地悪も言ったことがなかったと、思います。
最後にお見舞いに行った時、泣いてはいけないと、思っても、泣いてしまいました。
「泣かないで!苦しくも、痛くもないのよ。楽しいことが、沢山あったわね。」
夫が出張中、度々、お邪魔しました。嵐の中の小さな島のように、平和な雰囲気で、お花が絶えませんでした。
「りんごのトルテ」は、誰のよりも、美味でした。
遠足・・・と称して、一緒にローザンヌに出かけ、美しいもの見て、その後、お茶をいただきました。
編み物を教えていただいて、何枚、子供のカーディガンを編んだことでしょうか!
こんなことを二人で思い出して、私も笑顔になった時、お別れをしました。
「何があるか、わからないけれど、先に行ったら、私が行く時は迎えに来てね。」
2月16日、89歳で、天国に旅立たれました。
雪子
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