2010年5月25日火曜日

蔵出し・時速5㌔の伊勢参詣⑩

【9日目】古河市~幸手市~春日部市

《利根川を渡り首都圏へ》
今日は利根川を渡る。関東平野を貫流し、坂東太郎と呼ばれる大川だ。行程前半で1つの目標としていた所でもある。

ホテルを出て1時間半ぐらいで利根川の河岸に着いた。対岸は埼玉県栗橋町になる。

滔々と流れる川面に目をやりながら、国道4号の橋を渡った。幅広い歩道は通る人が少なく、時折、自転車とすれ違う程度。しかし、車道は上下線ともおびただしい数の自動車が列をなして通り過ぎていった。

《日光街道最大の難所》
かつては「房川渡し」という渡し場があったらしい。日光街道最大の難所でもあった。徳川家康が上杉征伐に出陣したときは「舟橋」が架けられたらしい。舟を鎖でつないで渡れるようにしたもので、その後、将軍が日光に詣でるときにも舟橋が架けられたという。

栗橋は日光街道の要所。関所も置かれた。この関所は東海道の箱根、中仙道の碓井とともに幕府の重要な関所になっていた。舟運も盛んだったらしい。
 後日、知ったことだが、上山・栗川稲荷の発祥と深い関わりのある地でもあるらしい。

《スパランドに宿泊》
栗橋からは国道4号沿いを中心に南下した。途中、一里塚とか神社仏閣で休憩を取りながら歩き、午前10時過ぎに幸手市内のファミリーレストランで遅い朝食をとった。なぜか甘いものが欲しくなり、フルーツパフェも食べた。

幸手市から杉戸町を通り、春日部市内に入ったのは午後2時ころ。この日はさまざまな温泉やお風呂、サウナなどがあって、食事や宿泊もできる「スパランド」に泊まる。インターネットで入手した略図を頼りにスパランドへ着いたのは3時半過ぎ。春日部市内を1時間半ほど歩いた。
スパランドは小山市の健康ランドよりも規模が一回り大きい。入館料は2,300円、深夜割増が1,000円。正面玄関から入館して、最初に下足コーナーで外履きの履物を箱に入れて鍵を掛ける。番号の付いたその鍵をフロントに預けた上で入館料を払うとロッカーの番号が付いた鍵を渡してくれる。さらに更衣室というか脱衣室を兼ねたようなロッカールームの入り口で館内着用のウェアーを受け取れば翌日まで自由に行動できる。

《レストルームでぐっすり、ただし両隣に見知らぬ男性》
ロッカールームで渡された番号のロッカーを探し、背負ってきたリックなどの荷物を入れた。縦長のロッカーはどこも同じスタイルだが、リックも十分に入るスペースだった。
ロッカーの鍵は手首や足首に付けて常時、持ち歩けるようになっている。食堂や喫茶ルームで飲食物を注文するとき、鍵の番号を提示すれば代金は退館するときにフロントでまとめて精算する仕組み。館内で現金を持って歩く必要はなかった。
広い浴場で入浴した後、食事をしたりレストルームでテレビを見ながら体を休め、寛いだ時間を過ごすことができた。夜9時ころ夜食にラーメンとあんみつを食べて、10時ころ本格的な“床”についた。とはいってもレストルームでの仮眠だが、日中30㌔以上も歩いたせいか、寝つきがよく、ぐっすり眠ることができた。
ただ、寝るときはあまり込んでいないスペースを見つけて寝たはずなのに、朝、目が覚めたとき、30㌢も離れていない両隣にまったく知らない男性が寝ていたのには一瞬びっくりしてしまった。
(続く)

1 件のコメント:

匿名 さんのコメント...

私も、驚きました。知らない人が寝ていたら、驚きますよね。

スポーツジムで、横になれるようなところなのですか?

利根川、何だか、胸がスーッとします。広々として・・・。

明日、又、楽しみしています。

雪子