2011年3月26日土曜日

義捐金のあて先は?

お隣のブッシュさんが、「義捐金集めの組織は信用しません」と言いました。

 

スイスには、数知れぬほどのNGOがあります。それぞれ、好意で運営されているのですが・・・。

 

寄付をする人は、出来るだけ、被災者の為に、直接使ってもらいたい、と願っていますね。

 

例えば、あるNGOの代表が、義捐金を持って、日本を訪れる、と仮定します。旅費、ホテル代、膨大な経費がかかります。これでは、経費に寄付が使われてしまいます。

 

こういう訳で、スイス人は、なかなか、お金をだしたがらないのです。(上海で、スーツケースにお金を詰めて、寄付した・・・などと、聞くと、恥ずかしくなります。)

 

夫もそうです。「家族に送りなさい」と言います。

 

「家族は、前と同じところに住んで、食べ物もあるので、送るのは後。でも、今、全部失ってしまった人たちの為にお金を送ったら・・・」と私は言います。

 

夫に黙って、お金を送ることは出来ますが、私の良心が許しませんね。

 

この時、ヘルボルト直子さんからのメールでした。

 

ヘルボルトさんは、以前、ジュネーブの日本語補修校で、先生をしていらたこともあり、ローザンヌでは、「日本人のおしゃべり会」を立ち上げてくださって、現在は、「サークル・スイス・ジャポン」の会長さんをしていらっしゃいます。

 

「サークル・スイス・ジャポン」とローザンヌ音楽大学<写真>が共同で、バイオリン奏者アモヤルさんと学生さんのコンサートが開かれることは、お伝えしました。音楽大学の意向で、入場料は取らないで、募金箱を置くのだそうです。

 

集まった義捐金は、宮城県庁内社会福祉課が窓口となっている「東北太平洋沖地震に係る義捐金」口座に送られるそうです。寄付金として送付すると、復興事業の財源となるそうですが、「サークル・スイス・ジャポン」としては、被災者の生活支援の為になるように、義捐金窓口を選んだそうです。

 

送金が確実に行われたか、どうか、ヘルボルトさんの教え子ので宮城県庁職員の佐藤浩章さんに、フォローしてもらうそうです。

 

これで、夫も納得。「サークル・スイス・ジャポン」の口座番号を教えてもらい、送金することにしました。

 

夫の友人にも、このことを話したら、「寄付する」というので、口座番号を教えた、と言っていました。

 

ヘルボルト直子さんには、大きな力がおありです。そして、お世話になっています。

 

雪子

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